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トップページデザイナーズトークVOL.7 <リフォーム>
デザイナーズトーク
VOL.7 <リフォーム>
    リフォームは、デザインだけでなく人への優しさも大切です。

ニューヨークにて、照明デザイン打ち合わせ。リフォームとは、空間のデザインを変えること、住む人に合った空間をデザインするためには、感性がとても大切です。特に色づかいには気を遣います。

例えば、壁一面だけ違う色を塗り、額縁のように異なる色を重ねると、遠近法の効果で部屋は広く見えます。窓が広いなら、カーテンを変えるだけで部屋のイメージはシックにもポップにも変わります。
大切なのは、自分が求める空間をイメージできる感性。どんなに豪華なリフォームをしても、そこに感性がなければ、リフォームは完成しません。

リフォームによって、特に印象を変られる空間は玄関ホールです。例えば、玄関の床と廊下を同素材にして奥行きを出します。そして、下駄箱と床のスペースを設け間接照明でライトアップすれば、玄関はぐっと広くなります。
こうした空間の色やデザインを変えるのも、リフォームの大きな要素ですが、私はそれだけがリフォームだと思いません。
住まいには、ときに、目に見えない危険が潜んでいます。建材や接着座員に含まれる化学物質は、知らず知らずのうちに空気を汚染しています。また、毎日の生活に欠かせない水道水も、塩素や重金属などの汚染物質が含まれています。こうした化学物質の汚染から家族を守る環境をつくるためのリフォームも必要だと考えています。いわば、“目に見えないリフォーム”とでも言いましょうか…。

例えば、空気の有害物質を除去する効果のあるワックスを使用したり、安全な水を利用するために、キッチンからバス、トイレの水もすべて浄水する全館浄水装置を設置するのもいいでしょう。
健康的、安心して暮らすためには、実は“目に見えないリフォーム”もとても大切。
快適な空間デザインと、安心できる環境を実現することが私の描く理想のリフォームです。

VOL.1 <箱の中の暮らし> VOL.2 <素材> VOL.3 <家具> VOL.4 <間取り>
VOL.5 <モデルハウス> VOL.6 <照明デザイン> VOL.7 <リフォーム> VOL.8 <北欧家具>
VOL.9 <プラスαの空間づくり…寝室> VOL.10 <プラスαの空間づくり…リノベーション>