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トップページデザイナーズトークVOL.4 <間取り>
デザイナーズトーク
VOL.4 <間取り>
    自然の摂理の中でどう暮らすか…、その環境を整えるのが私の役割。

自然体で暮らせる空間づくり私が住宅を設計する上でテーマとしているのは、“自然体で暮らせる空間づくり”。 それを最も反映しているのは、私自身が設計した木造枠組3階建の自宅です。 南側に面した1階のダイニングは2階のリビングと吹き抜けで、ひとつの空間になっています。ダイニングの窓の外にはグリーンルーム。柱や梁、フローリングには自然素材のムク材が用いています。

間取りで特徴的なのは、玄関を東南の中心に配していることです。その理由のひとつは、玄関を家の中心にすることで廊下 が必要なくなり、無駄なスペースが最小限ですむという効率性。もうひとつは、家の北側を通る道路に直接玄関が面してしまうのは家相がよくないことから、それを避けるため道路からのアプローチを長くして、玄関を東南に持ってきたことです。

建てた場所は、地相が悪く、北が低く南が高いため、表鬼門(東北)と裏鬼門(南西)には水まわりを置かないという、風水の基本も守っています。 ダイニングとリビングを1階と2階に分けたのも、どちらの部屋も南に面した位置にするため。その他にも、理想的な家相を実現するための、さまざまなデザイン上の工夫を凝らしました。
家を建てるときに方位や家相を気にする人は少なくありません。そんな人の不安に応えるのも、クリエイティブ・プロデューサーである私の役割だと考えています。 実は、私の両親は、気学を専門に学んでいて、私も家相や地相、方位学を研究しています。昔の人は目に見えない気の流れを感じ取っていました。気学は昔の人が、人間が最も快適に生きるために編み出した学問です。

理由はわからないけど、なぜか居心地が悪く感じる家というのがありますが、これも気の流れのせい。昔の人ほどではないけれど、私たちも気の流れを五感で感じているのです。 気の流れがスムーズな間取りの家こそが、自然の摂理にかなっています。 目に見えるデザインを引き立てるのは、目に見えない気の流れなのです。

VOL.1 <箱の中の暮らし> VOL.2 <素材> VOL.3 <家具> VOL.4 <間取り>
VOL.5 <モデルハウス> VOL.6 <照明デザイン> VOL.7 <リフォーム> VOL.8 <北欧家具>
VOL.9 <プラスαの空間づくり…寝室> VOL.10 <プラスαの空間づくり…リノベーション>