北欧・南欧のデザインを原点に、高いデザインクオリティと機能性を兼ね備えた”価値ある家づくり”を追求しているハウスメーカーの株式会社ユーロJスペース(本社:東京都渋谷区 代表取締役:大野
勇介)は、住宅の”地震倒壊ゼロ”を目指した大型地震対応摩擦減震装置(ゲンシンF)を装備した住宅を販売することを発表します。
甚大な被害をもたらした1995年の阪神・淡路大震災。その後も、2000年鳥取県西部地震、2003年宮城県北部地震、2004年新潟県中越地震と地震の被害は続いており、駿河湾を中心に起こる東海地震や首都圏を直撃する南関東地震などは、いつ起きても不思議ではないと言われています。
さらに先月中国で発生した四川大地震により多くの建物倒壊を目の当たりにし、住宅の耐震性や安全性に対する関心が大変高まっています。
■住宅倒壊の原因=共振
建物の持つ固有周期(建物が一回揺れる時間)と地震の波の周期が一致することを「共振」といいます。この「共振」が発生した時、建物には一気に計り知れない力が働きます。関東大震災や今回の四川省地震でも見られたように、レンガ造りや石造の建物に多く被害が出ました。これは、硬い建物は固有周期が短いため、比較的地盤の固いところでは震動周期が短く伝わったために「共振」が発生したことが原因でした。
また、大地震で恐いのが「余震」です。余震は通常の地震よりも、周期の長い「長周期震動」が発生しやすい特徴があります。
この余震による「長周期震動」が加わると、免震装置を施した木造住宅や背の高い建造物でも共振加速が発生することがあり、甚大なる被害が出ることは阪神・淡路大震災で明らかになっています。
阪神・淡路大震災では大地震発生後に、まだ建物が揺れている状態で余震が発生し共振加速により、高架橋が倒壊してしまったのです。
そのため、大地震による共振だけでなく、その後の余震での共振にも配慮した建物が必要になってくるのです。
■日本古来の木造建築が地震に強い理由
ユーロJスペースでは、明日起こるかもしれないこうした地震に備え、皆さまの命と財産を守るために、地震に備えた家づくりを始めました。
そして、「免震」「耐震」など様々な方法があるなか、ユーロJスペースが選んだのは、日本古来の木造建築に発想を得た「ゲンシンF」(特許申請中)という画期的な減震装置です。
「ゲンシンF」の最大の特徴は、地震の力を分散して逃がすことで揺れを建物に伝えないこと。五重塔をはじめとした日本古来の木造建造物には、揺れを建物全体に分散させ、さらに無数にある木の接合部との摩擦と滑りにより、揺れを吸収するという優れた技術があります。1千年前の木造建築が整然と建っているのは、全ての接合部に摩擦が働き、度重なる地震にも耐え抜いてきたからなのです。
■大型地震対応摩擦減震装置(ゲンシンF)とは?
木造住宅を建てる場合、基礎と土台をアンカーボルトという器具で固定します。ここにアンカーボルトと振動を吸収する「ゲンシンF」を使い、基礎と土台を固定するとともに、地面から建物に伝わる地震の揺れを減らします。
「ゲンシンF」は、通常のアンカーボルトと同様に、40坪の家で約80箇所に設置します。従来の免震工法・耐震工法で心配されている共振作用も起こりません。
万が一の地震のときには、それぞれの「ゲンシンF」がバランスよく揺れを軽減し、大切なご家族と建物を守ります。
■従来の耐震設計住宅
耐震設計住宅の場合、建物を強固にするために金物で固定し、合板を厚くしたり、柱を増やしたりするため、建物は地震が来たとしても、石造りやレンガ造りの家のように頑丈です。
ただし、大きな地震が来たときには、地盤面の震動周期と建物の震動周期が一致してしまう(共振震動)がおこる可能性があります。
こうなると設計基準強度
(建物を建てるときに必要なコンクリートの強度)を超えて倒壊に到ります。
■ゲンシンF付減震住宅
ある程度の地震までは、耐震設計で建物を守ることができますが、設計基準強度を超えるような大きな地震が起きた場合には、ゲンシンFが効力を発揮します。
共振震動が起きないように基礎と建物間に設置したゲンシンFが摩擦を起こして地盤面⇒基礎⇒建物という伝わりを遮断し、倒壊の危険がなくなるのです。(揺れなくなるということではありません)
■ゲンシンFの特徴
地震対策に関心を持つ人たちが増え、耐震・免震・制震といった様々な工法が紹介されているにも関わらず、これらの工法は未だ普及しているとは言い難い現状です。
なぜなら、これら従来の工法のほとんどは、構造設計・施工の複雑さ、施工地盤の制限、コストが高い、リフォームには対応できないなどの問題があるからです。
ゲンシンFは、これらの問題をすべて解消し、さらに新築・リフォームを問わず対応が可能です。
○施工が簡単(大工さんでも設置可能)
○木造のあらゆる工法に対応
○施工地盤の制限なし
○低コスト普及型(従来の免震工法のコストは5〜600万円、ゲンシンFなら120万円程度)
ユーロJスペースでは、ゲンシンFの注文住宅への装備を推進することにより、自由設計・デザインを兼ね備えながらも安心して暮らせる”地震倒壊ゼロ”の家づくりを提案していきます。
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